取付前の確認
ターボのオイルドレンパイプ、インレットパイプ、ユニオンボルトのカーボン詰まり、汚れ、潰れ、異物の確認カーボンの付着(コーキング)している場合は、必ず交換して下さい。(パイプ、ユニオンボルトはセットで交換してください)
エアクリーナーとターボ間の配管内に異物の残留が無いか入念にご確認下さい。
ターボチャージャーを交換しても、エンジン及びターボチャージャー周辺部分に不具合が残っていると、せっかく取替えたターボも壊してしまいます。下記の項目を再度点検確認をして下さい。
<オイル供給不良、油膜切れ>
エンジンからのオイル供給が不足したり、一時的な油膜切れによって、超高速(≒180,000rpm)で回転しているシャフトは瞬間的に高温(真っ赤)になりベアリングと焼付いてしまう、シャフトに焼が入った紫色(テンパーカラー)が残るのが特徴
オイルの汚れや劣化、ゴミの混入があると、シャフトの軸受け部や、ジャーナルベアリング等にかじり傷が発生する。この傷が原因でジャーナルベアリングとシャフトとの間に油膜形成不良が生じ、ベアリングが異常摩耗してしまう。(ローターの旋回、ホイール干渉に至る)
エンジンからのオイル供給が不足したり、一時的な油膜切れなどによって高速で回転しているシャフト部とジャーナルベアリングが高温になり、焼き付きを起こしてしまう。
シャフト部にテンパーカラー(紫の焼き色)が残るのが特徴です。
クランクケース内のオイルを含んだ「ブローバイガス」が、*オイルセパレーターやPCVで分離されず、ブリーザーホースを通ってターボ吸気側にオイルが廻ってきてしまう症状。特に始動時にオイルが固くなりやすい冬場は注意が必要である。
ターボからのオイル漏れと誤認されることが多い。*トラックバス
エンジンオイルが燃焼室で燃焼され、白煙が発生する。
※ターボチャージャーの構造上、給、排気の羽根が欠損、曲り、ハウジングに干渉等がなくて、指先で軽く廻る様であればターボ本体は正常と考えられます。この様な状態で加給圧が上がらず出力不足、加速不良の場合は、次の原因が考えられます。
<力不足、加速不良の原因>
アクチュエーターの圧力調整不良、作動不良、(過給圧が上がり過ぎた場合も燃料カットを起こし、加速不良になります)
排気バイパスバルブ(スイングバルブ)が固着 等で排気ガスが逃げてしまいブーストが上らない
エアークリーナー吸気ホース、パイプの詰りつぶれ ブーストホース、パイプからの圧力漏れ等
吸気側 リリーフバルブ 作動不良 エアー洩れ
ダイレクトイグニッション トラブル (電機系トラブル)
せっかくリビルトターボに交換していただいたにもかかわらず、前回の交換理由と全く同じ現象がターボ内で起きてしまい、同じ不具合を繰り返す問題です。ターボチャージャー自体はエンジンに対する補機類であり、その性格上、エンジンコンディションやその他の補機類に動作、性能は依存しております。そのうち最も多い再発不具合が、前に上げさせていただいた、オイル管理不足による不具合です。
リビルトターボ販売の際は、交換理由を聞いていただき、できるだけエンジン、その他補機類周りのオイルラインの清掃をおすすめいたします。車種によっては、オイルクーラーなど、清掃及び交換が必要となります。
使用オイルにつきましては15W-40以上のオイルを推奨致します。
エンジンフラッシング剤を使ったフラッシングにつきましては、お勧めはしておりません。同等のエンジンオイルを使った洗浄をお勧めしております。
吸入側から何か異物を吸い込んだ可能性があります、吸気系点検。
吸気・排気のハウジングに異物が飛び込むと羽根が損傷を受けます。そのまま運転を続けるとローターがアンバランスによりベアリングの焼付き、シャフト折損にいたります。
ターボのオイルドレンパイプ、インレットパイプ、ユニオンボルトのカーボン詰まり、汚れ、潰れ、異物の確認カーボンの付着(コーキング)している場合は、必ず交換して下さい。(パイプ、ユニオンボルトはセットで交換してください)
エアクリーナーとターボ間の配管内に異物の残留が無いか入念にご確認下さい。
ターボオイル入口、出口部に純正ガスケットを使用して、液体パッキンは、使用しないで下さい。
ターボ交換後のエンジンフラッシング、クリーニングはターボにスラッジが流入する可能性があるので行わないで下さい。
Aと同時に起きてるケースは特に給油系統点検をしてください。
欠落したナットがエアークリーナー、吸気パイプなどに残っています、取り除いてください(ナット吸い込みの場合クレームの対象になりません)
取外したターボの吸入インペラを止めているナットが付いているか、必ず確認してください。無い場合はエアクリーナーか吸気パイプに残っていて、取替えたターボを壊します。 クレームの対象にはなりません。ターボ取付時にはこのリボンを外してください。
エンジン側から異物(バルブの破片等・・・)が飛び込んだ可能性大。
吸気・排気のハウジングに異物が飛び込むと羽根が損傷を受けます。そのまま運転を続けるとローターがアンバランスによりベアリングの焼付き、シャフト折損にいたります。
PCVバルブの作動、詰まりの確認。
ターボのオイル入口、パイプ、ユニオンボルトにゴミが入らない様充分注意して下さい。
セラミック破片が触媒までの間に残留している可能性が高い為、入念に確認して下さい。
注意:
ターボの吸入インペラを止めているナットが付いているか、必ず確認してください。
無い場合はエアークリーナーか吸気パイプに残っていて、取り替えたターボを壊します。
クレームの対象にはなりません。
(1)又は、(2)の症状がある場合エンジンのブローバイ圧が高い可能性が有ります。 エンジンが正常であれば、ブローバイをインテークの負圧を利用して強制的にエンジンに吸込ませている為、クランクケースが、常時負圧状態に有り、ターボ内圧も負圧を保ち、オイルがターボから吹き出すことがありません。
PCV下側よりエアーを流しても上側へエアーが抜けない
・ブレーキクリーナ等で清掃
・清掃しても作動しない場合、交換
ホース取り付けコネクター裏側がスラッジ等で閉塞している場合があります。
・針金等で貫通を確認。
・閉塞状況であれば針金で突付いて異物除去、エアブロー
写真のように貫通すべき穴がスラッジ等で閉塞している場合があります。
・細い針金等で貫通を確認。
・閉塞状況であれば針金で突付いて異物除去、エアブロー
整備に使った布ウエスほか柔らかい物質は、コンプレッサーホイールのブレードを後方にねじ曲げる損傷を起こします
異音、加速不良等でターボを交換する場合、ターボ外観にすすが付着していると、排気洩れの可能性があります、必ずガスケットは新品を使用してください
ターボチャージャーは個々にターボ特有の周波数の高い音を出します。ターボの種類により又同じ型式のターボでも全て音の音程、大きさが違います。ターボの異常による音かを聞き分ける必要があります。
異常があって発する(異音)は次のことが考えられます。